バタール、そして・・・

昨夏、自宅の近所にパン屋がオープンしました。イートインも備えたコジャれた感じの店だったのですが、普段買いするには、パンの大きさが小さくて高いという感じで、パン好きな私ですらほとんど行ってませんでした。そんな感じで、あんまり流行っていない感じもしていたのですが、半年ちょっとで閉店になってしまいました。あーあ、って思っていたところ、新しくパン屋がオープンするということでした。名前に見覚えがあるなとおもっていたところ、独身の時に住んでいたところから大学に行く途中のパン屋さんで、2番目にお気に入りのパン屋さんの支店であることが判明。徒歩圏内のパラダイスアンドランチというパン屋が最もお気に入りでしょっちゅう買いに行ってたのですが、そのパン屋はバイクで学校に行くときにちょこちょこ行ってました。

金曜にオープンしたばかりですが、土曜日に行ってみました。バタールがおいしそうだったのでミニクロワッサンと共に買ってみることにして、さっそく家に帰って食べたところ、なかなかうまーかったです。皮のパリパリしたところが、うまくて、とりあえず食べた後にソファーに寝そべってだらだら食べていました。皮のパリパリ感を味わうべく、前歯で皮の部分をパリパリしながら食べていたら、ポキっていっちゃいました。前歯が見事に折れちゃってしまいました。レジン充填だらけでやばいと言われていたんですが、まさか折れちゃうとは・・・。そんなこんなでしばらく歯抜けですが、ヨロシク。

日曜は子供をつれて箕面の山の公園に行ってきました。webによるとこじんまりとした公園であまり人が居ないということだったのですが、一番奥の芝生の公園まで行ったところ、正面からこちらを凝視している男性が居ました。なんと、学部のクラスメートで今は同じく教官となっているF君でした。いろいろ仕事関係でもお世話になっていたりして、ちょこちょこと会うことがあるのですが、まさかこんなところで会うとは思わなかった。自宅は徒歩圏内なんですが、一度も会ったこと無いのにね。奥さん同士がしゃべっていると、ご近所だけあっていろいろ共通点があって面白かったです。

 

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学部生から博士課程まで住んでいた文化住宅。
たまたま古い写真を整理してたら1997年の写真を見つけました。

バイオインダストリー

執筆した原稿がバイオインダストリーという雑誌の6月号に掲載されました。ご興味のある方はぜひ買ってみてください。編集部のNさん(ウンコ好きのNさんとは別人)が喜びます。けっこうちゃんと書いたつもりですんで、おもしろいと思いますよ。

http://www.cmcbooks.co.jp/magazine/bio_0906.php

 

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サンディエゴの学会でJamesと一緒に。あっち向いちゃっていますけど・・・

サンディエゴからの帰り

かなり前の話になるのですが、サンディエゴからの帰りの飛行機で起こったある事件について、記憶が残っているうちに記しておくことにする。某Nさんがどうしてもウンコの真実を知りたいと業務メールついでに要望してきたのがきっかけですが。

3月に行われたサインディエゴでの国際会議では、事前に余裕がなかったというのもあって、まったくゆっくりするような計画もたてれませんでした。よくよく考えると、最終日にサンフランシスコまで飛んでおいてから帰国するルートもあったようなのですが、直前まで飛行機のチケットの予約を取らなかったというのもあってシアトル経由という、やたらと時間を無駄にするルートになってしまいました。しかも成田経由というえらいルートです。そのシアトル→成田のノースウエストNW7便の機内でのお話しです。

三人掛けのシートの端っこの通路側の席を確保したのですが、反対側には孫を挟んでカナダ人のおばーちゃんと一緒になりました。お孫さんは4歳ぐらいだったと思いますが、なかなか人なつこくてかわいかったです。離陸してまもなく、TVの操作がわからないということで助けてくれと言われました。まあ、おばーちゃんには映画のシステムはちょいと難しいし、子供にも操作はできないですからね。まあ、仕方ないので、ディズニーアニメを選択してこれでOKっかって聞いたら、NOって言われたりして、彼女が気に入るまであちらこちらの番組をチョイスしてあげることになりました。そんなこんなで仲良くなりました。最終的には、4本ぐらいは映画をチョイスしてあげたかと思います。

このおばーちゃんには別に連れが居てました。というのは、足下の鞄のなかに入れたわんちゃんです。機内に持ち込んで良いのかどうか知りませんが、とりあえず犬を運ぶための鞄の中にヤツは入っていまして、おばーちゃんが鞄の口をあけたら首を出して喜んでいました。そんな状況の中、国際会議の発表を終えてほっと一安心した私はひたすら映画を見ることにしました。

しばらくすると、おばーちゃんが犬を座席の上に出しちゃっていまして、孫と一緒にたわむれていました。これってええんかいなって思いつつも、適当に「カワイイ犬だよね」とか適当な事を言ったりしていたのですが、アテンダンスの人に怒られちゃいました。さすがに鞄から出すのはまずかったらしいのですが、おばーちゃんが「この子がしんどそうにしているので」って哀願するととりあえずは回避することができました。しばらく映画に集中していると、とんでも無く臭い臭いがぷーんとしてきました。そう、ヤツは座席の上でウンコをしちゃったのです。毛布のはウンコまみれ、しかも、おばーちゃんの服までウンコが・・・・

おばーちゃんは必死になってウンコをきれいにしようとしますが、所詮は密室である飛行機の中、臭いは一気に広まり、おばーちゃんの通路を挟んだ韓国人は露骨に嫌な顔をしてます。こういうときにかぎってアテンダンスの人が来なくて、おばーちゃんもパニック状態です。とはいえ、しばらくしてアテンダンスの人が来て、片付けとか手伝ってくれました。とりあえず劇的な臭さからは開放され、スプレーをプシューってしてくれて、適当に臭いが緩和されました。とはいえ、単なるウンコではなくて、下痢のウンコなので、十分強烈な臭いを発していました。

アテンダンスの人に片付けを手伝ってもらった後、さすがに、鞄の中にちゃんと入れておけと言われて仕方なく鞄の中にいれておくことにします。どうやらおばーちゃんは、熱によって犬が弱ってしまうと考えていて、やたらと水を犬にかけており、周囲をびちゃびちゃにしていました。話を聞くと「このこがハアハアッ言って苦しそうにしている」って言うのですが、犬は呼吸で体温を下げているのでいたって当たり前。しかも機内はむしろチョッと寒いぐらいの気温でたし。適当に軽くウンコ臭いおばーちゃんをなだめて映画に専念することにしました。

しばらくすると、すすり泣く声が聞こえてきました。「この子が死んじゃう。うー」って感じです。「犬は簡単に死なないよ」とかいろいろ説明をしてはげましてあげつつ、孫のアニメ番組のチョイスをしつつという感じで時間は過ぎていきました。気分を紛らわせるために、いろいろな雑談もしました。カナダで小学校の先生をしているんだそうです。しばらくして落ち着いたので、また映画に専念することにしました。犬は鞄のなかに入れれた状態です。

しばらくするとと、心配になったおばーちゃんは、またしても犬を外に出しちゃいました。さすがに、これにはアテンダンスのおねーちゃんも怒って「そんなことをしてどうなると思ってるの?えらいことになるわよ」って脅していました。そして、おばーちゃんは泣く泣く(号泣しながら)犬を鞄に戻しました。あと何分で日本に付くのだと言われたので、TVシステムで見せてあげたところ、6時間もフライトが残っている事をしり、「この子が死んじゃう」って号泣です。またしても適当になぐさめつつ、孫の面倒をみてあげました。もうこの辺で、孫の事は完全に僕まかせになっていました。

そんな中、映画を見てると、再び強烈な臭いが・・・ そう、次は鞄の中でウンコを漏らしてしまいました。またしてもアテンダンスに片付けを手伝ってもらいました。二度のウンコによりその座席の周囲は完全にウンコ臭がすることになってしまい、韓国人のおばちゃんはずっと口に毛布をつけていました。おそらく臭いは豚インフルエンザの飛沫感染を疑われる距離と同程度拡散していたはずです。おばーちゃんはずっと泣いているしで大変でしたが、私もなにもしようがなくなって映画をみることにしましたが、途中で何度も何度も到着残り時間を聞かれました。

最終的には、おばーちゃんも憔悴しきってすやすや寝てしまいました。それまで、犬の体温を下げなければと、絶え間なく水をかけていたのですが、フライトの後半ぐらいは結局放置しちゃってまして、特に犬は死ぬことなく日本までたどり着きました。当たり前なんですけどね。日本に到着したら、「孫の世話と私の世話をしてくれてありがとう」ってすごく感謝されました。おそらく人生でもっとも外国人に感謝された瞬間だったと思います。日本滞在を楽しんでくださいといって最後に別れました。

まさか、飛行機でこんな事件にまきこまれるとは思いませんでした。発表準備でわたわたしてた行きの飛行機じゃなくてよかったです。

 

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サンディエゴの学会のバンケットで出たローストビーフ。うまかった~~